染料の基礎知識

 

    主な染料を列挙しました。

 

 染料

 性質・用途

直接染料

 比較的分子量が大きく、平面構造を有しセルロース繊維に対して大きな染色性をもっています。
一般に鮮明な色相のものが得にくいのが特徴。染色堅牢度は一般的に中級ですが、洗濯堅牢度は低くフィックス処理を行う必要があります。

反応染料

 セルロース繊維と化学的に反応して結合する染色堅牢にすぐれた染料です。
反応染料は比較的分子量が小さく、日光に対する堅牢度や洗濯堅牢度が直接染料よりもすぐれ、色相が鮮明で着色力が高いのが特徴。セルロース繊維用染料としてもっとも多く使用されています。

酸性染料

 主にシルクやウールなどの動物繊維やナイロンなどの染色に使用されています。
酸性浴で染色され、色調は一般に鮮やかで各種の色調がそろっています。堅牢度は低いものから強いものまでさまざまですが、アントラキノン染料系のものは日光、洗濯ともに染色堅牢度が強いです。

カチオン染料

 色相は非常に鮮明で、主にアクリルや改質ポリエステルに使用されています。

バット染料

 建染染料、スレン染料ともいわれ、水に不溶性の色素でインジゴ系とアントラキノン系に大別されます。
色相は鮮明度は劣りますが染色堅牢度は優れています。ジーンズの糸の染色に使用されています。

ナフトール染料

 下漬剤と顕色剤が繊維上で化学反応してアゾ基を形成して発色し、色相は鮮明で染色堅牢度も優れています。主にセルローズ繊維の特殊用途に使用されています。

分散染料

 ポリエステル、ナイロン、ビニロン、トリアセテートなどの繊維に使用されています。
ポリエステル繊維の染色は、ポリエステルが疎水性であるため、染料種属の中でもっとも分子量が小さいといわれる分散染料を使用しても通常常圧下では染色することができません。
ポリエステル繊維の染色には、100℃以上の高温圧力染色などの特殊な染色方法が必要になります。

 

 

 

繊維と染料の結合の種類

    繊維と染料の種類は、ファンデルワールス結合、水素結合、イオン結合、共有結合があり、

    これらが組み合わさって繊維と染料が結合していると考えられています。

    結合の強さは、ファンデルワース<水素結合<イオン結合<共有結合の順に高くなります。

 

 結合

 性質

ファンデルワース結合

結合には原子間を結びつける結合以外に、分子間を結びつける結合があります。これを、分子間力といいます。
ファンデルワース力は、ごく近くに位置する分子間にだけ働く力で穏やかな結合です。結合の強さが一番弱い結合。

水素結合

水分子の酸素(O)と水素(H)の結合も部分電荷をもち、酸素がδ−、水素がδ+に荷電しています。
水分子の酸素と水素の間には、部分電荷による静電気力がはたらいています。このような力を
水素結合といいます。

イオン結合

食塩の結晶には、ナトリウムイオンと塩素イオンが整然と積み上げられています。ナトリウムの*陽イオンと塩素の*陰イオン間には、静電気力がはたらいています。
このように、陽イオンと陰イオンを結びつける結合を
イオン結合といいます
イオンとは、電荷を帯びている原子や原子団のことをいい、プラスの電荷を帯びたものを陽イオン。マイナスの電荷を帯びたものを陰イオンといいます。

共有結合

互いに電子対を出し合い、共有することで非常に安定した状態をつくっています。一番強い結合。

以上の資料は(社)日本衣料管理協会・・・繊維製品の基礎知識をもとに作製いたしました。

            繊維製品の基礎知識-(社)日本衣料管理協会     (洗濯・染み抜き・クリーニングの大辞典)

                                             http://sentaku-shiminuki.com/seni/top-4.html#繊維の種類

繊維の基礎知識 繊維の基礎知識へ

染色の基礎知識 染色の基礎知識へ

オリジナル布プリント オリジナル転写プリントをお探しなら【リアルテックス】のページへ!

http://realtex.ijprint.com/textile/