【リアルテックス】ー実験室ー

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転写プリント実験室へようこそ!

***4-1 反応転写***  綿やシルクなどの天然繊維

染色工程の中でも転写は染色の成否に大きく関与します。
業者はヒートプレスや高圧転写ローラーを使用しますが、アイロン何個も買えちゃう位高いので…
どこのご家庭にもあるアイロンで転写をします。アイロンありますよね?
それに実験ぽくっていいですね。
セット順セット順セット方法
プリント済み転写用紙と生地
セット順を間違えるとまったく転写できません。
下から ①…転写紙(プリント面を上向きに置きます)
その上に②…生地(表面が下向きになるように)

通常綿生地中には10%程度水分が含まれています。
そのわずかな水分を利用して転写紙と生地を接着します。

アイロンアイロン温度
温度設定  120℃~130℃ 中温
転写時間  1分~1分半
スチームは切って下さい。

上手なアイロンの掛け方
上から少し体重を掛けて押さえつけてください。

転写紙と生地が良く接着しないと染まりが良くありません。

転写する生地によっては水分が少なすぎ、転写紙と紙が剥がれてしまうことがあります。
その場合は別の生地から水分補給をします。
反応染料はこの後、スチーミング(蒸し)固着して染料と綿生地を結合させ、色を発色させる必要があります。

***5、固着***

業務用スチーマー(蒸し器)はどこにでもある機械ではありませんね!
テーマはホーム転写プリントです。
ここではアイロンによるべーキング固着法をご紹介します。
べーキング固着法
蒸気を与えながら、加熱します。
加熱時間は生地によって様々です。

***6、ソーピング***

固着していない余分な染料を洗い流します。
大きめの鍋に湯を沸かします。熱湯を使用しますので火傷しないよう充分ご注意下さい。
95℃以上に沸かせた熱湯の中に洗濯洗剤を入れ5分間よくかき軽く混ぜてください。
ここで染まっていない染料を良く洗い流していないと、仕上がった後も染料がジワジワ滲みでてきます。
この現象は未染染料と生地に含まれる水分が加水分解して流れ出る現象です。
良く洗ったら真水ですすいで下さい。
脱水し乾燥してアイロンをかけ、シワを伸ばせば完成です。

結果報告

Tシャツ生地(綿天竺)への転写結果をご覧ください。
アイロン転写での染料入り込みをヒートプレスでの結果と比較します。
アイロン転写結果アイロン転写結果ヒートプレス転写結果ヒートプレス転写結果
左の数値は画像プリントの各染料インクCMYK値です。
但し黒~グレー域はこのプリンターでは100%以外CMY合成でのグレーになります。
家庭用のインクジェットプリンター仕様です。
其々拡大表示して見るとアイロン転写では生地の白がチラチラ見えますね。
まだ染料の入り込みが足りないようです。
水分を含んで膨潤した転写層を圧力をかけて生地奥に入り込むようにする必要があります。
簡単なネーム入れくらいには使用できるかもしれませんが、目指す写真プリントにはまだまだです。
家庭用アイロンでの転写では、どうしても圧力が不足です。
転写プリントを個人でお楽しみいただくにはアイロン以外の転写方法をお考えいただく必要がありそうです。